学習情報ネットワークシステム(alagin)

学習情報ネットワークシステム(alagin)とは?!

広範にわたる学生支援や学習環境の整備は、わが国の大学政策の中長期的なビジョンにおいて、教育の質保証システムの基本部分となっている。
学生がそれぞれの適正や関心に基づき、学内外の教育資源を活用しながら学修していく為には、今迄以上に充実した支援が必要となる。
fGPAを用い、これまでの教学環境にはなかった新たな学修データと、その多様な分析結果を学生自身が参照できるシステムの一例として、御茶ノ水女子大学の教育開発センターが開発した学修情報ネットワークシステムalagin(Academic Learning and Achievment Guiding Information Network system)について紹介する。

 

Alaginによると以下のような情報提供が可能である。

全学の中での累積GPAの位置づけ

当該学生の入学から前学期までの累積GPA(fGPA)について、全学の中ではどの位置にいるかを表すものである。
この分布の解析によって、学生は在学年数に関わらず、自身の学習成果の現況を全学的な視野の元、見定めることができる。

 

学期ごとのGPA遷移

当該学生の入学期から前学期までの学期ごとのGPA値の推移を表す。
グラフには自分のGPA成績の他に、全学の上位5%区内、20%区内、下位5%区内が色分けして表される。
学期ごとのGPA値は、履修する科目数の違いや学期ごとの修学状況によって大きな変動を見せる。

 

学期ごとの累積GPAの遷移

当該学生の入学から全学期までの成績を学期ごとの累積した通算GPA値の推移を表す。
上位2,10,20%をゾーンで色分けして示し、下位の成績警戒域も色分けして示す。

 

累積取得単位数の遷移

当該学生の入学から前学期までの学期ごとの累積取得単位数の遷移を表す。単位実質化を掲げる今の状況では、通常の取得単位水準を超えないことが望ましい。取得単位数が多いのに、評価成績が芳しくないということになれば、大学側が単位を実質化していない授業を展開しているか、時間外学修をせず良好な成績が修められるような平易すぎる授業内容を展開していることを示唆する。

 

現在までの成績評価の構成

入学から全学期までのレターグレード(LG)の累積構成を表す。同時に学部における平均LG構成も示される。こうしたデータは、大学の評価の方法を再検討する良い情報にもなる。

 

その他

  • カラーコードベンチマーク別GPM(GPMは全科目あるいはある科目におけるGPの平均値)
  • 科目区分別GPM
  • 選択プログラムのGPM
  • 履修科目別のGPとGPC

などのデータの開示が可能である。

 

この様に、Alaginの稼働によって、学期ごとに学修計画を立案していくことが可能になった。
学生主体の学修を促すためには、個々の学生の状況に応じたアカデミック・プランニングの策定が不可欠である。
このためには、学修成果の評価情報を十二分に活かして、個々の学生のパフォーマンスを的確にモニターしていける情報システムと、その読み込みと計画立てへの案内・相談・支援体制を充実させる総合策が必要である。
ここに開発したalaginは改善を加えながら、今後個々の学生の最適修学航行を支える基盤システムとして機能するであろう。
このプロセスの自然な累積が、洗練された質の高い教育成果を的確にし、更なる分かり易いシステムの成長を促すことと考えられる。

 

 

参考文献

『GPA制度の研究』(半田智久 著)